おすすめ!ブラックカルチャーが良く分かる映画:正統派系①

ブラックカルチャー

こんにちは!にっちです~!

連日暑すぎませんか⁉溶けそうです。。

映画はブラックカルチャーを肌で感じ取れる教科書のようなもの!

見て楽しみながら追体験しましょう!ということで、下記の記事でジャンル分けさせもらいました

今回は『正統派系』①

ここだけは押さえておいて欲しいと個人的に思うジャンルで、人種差別と闘った偉大な先人たちの足跡をたどり、追体験できる作品です。

全ての基礎みたいなイメージです。

アミスタッド / Amistad(1997)

作品名 : アミスタッド / Amistad

監督 : スティーブン・スピルバーグ

主演 : ジャイモン・ガストン・フンスー(Djimon Gaston Hounsou、1964年4月24日 – )

概要 : 

1839年に起こったアミスタッド号事件(スペイン籍奴隷輸送船内で奴隷が起こした乗っ取り事件と、その後米国で行われた裁判)を題材にした映画

あらすじ : 

アフリカで拉致されたシンケは商品・奴隷としてアミスタッド号に載せられる。運よく鎖を外せたシンケは仲間たちと反乱を起こし船を乗っ取ることに成功。

アフリカに帰れると信じていたが、船は奴隷所有が認めらているアメリカのコネチカット州に上陸。シンケと仲間たちは投獄されてしまい、、、

要チェックポイント : 

現代アメリカ社会での黒人差別の直接的な原因である奴隷制。

事実に忠実に作られており、商業的にはいまいちでしたが、採算度返しで作った気がします。スピルバーグが独立しドリームワークスを設立し1作目に作られたということからも、力の入れようが感じられる映画。

インディ・ジョーンズやジュラシックパークなどの娯楽映画から、シンドラーのリストのような歴史映画まで手掛けた大御所監督スピルバーグにより映画化された、このアミスタッド号事件。現代につながるスタート地点を知る意味でも、ぜひ見ていただきたい作品です。

個人的には、差別どころか奴隷制が存在していた、この頃から、人権や正義に立った活動を行う人達が存在するという点に、感慨深いものを感じます。

アメリカという国が大きな問題を抱えながらも少しづつ、正しい方向に進む希望の光のようなもの、歴史を感じます。

主演の ジャイモン・ガストン・フンスー はグラディエーターやブラッドダイヤモンドなんかにも出てましたね!

ジャイモン以外にもアンソニー・ホプキンス、マシュー・マコノヒー、モーガン・フリーマンも出演しています。

それでも夜は明ける / 12 Years a Slave(2013)

作品名 : それでも夜は明ける / 12 Years a Slave

監督 : スティーヴ・マックイーン

主演 : キウェテル・イジョフォー

概要 : 

ソロモン・ノーサップ による奴隷体験記『Twelve Years a Slave』を原作に作成された映画。ノーザップは当時としては珍しく、読み書きができ宗教など教養も高かったが奴隷の時はトラブルのもとになるため、ひた隠しにしていた。自由になった後、伝記本を出版し奴隷解放運動に携わる。

あらすじ : 

1841年、ニューヨークに住んでいた北部の自由黒人(奴隷ではなく法的には自由な身分の黒人)で妻と子の3人家族だったソロモン・ノーサップは誘拐され、奴隷商に売られてしまい、奴隷としての生活がはじまる、、、

要チェックポイント : 

主人公のノーザップは黒人ですが、アミスタッドとは違い、同時代の圧倒的に少数の自由黒人でした。この点はほかの映画とは違う視点かと思います。白人でもないですが、黒人多数派の奴隷でもない。

この時代の多くの名もなき奴隷たちが、苦悩と絶望に苛まれ、日々を過ごしていたことを考えると胸が押しつぶされそうになります。ほぼ全ての奴隷にハッピーエンドはありません。

リアルな奴隷生活の描写はノーザップと同じように視聴者に追体験をさせてくれます。

悲哀、哀愁、嘆き、言葉にならないほどの思い、魂の叫びを歌に込める、ブルースの原型もより深く感じれるかと思います。

ちなみに、主演の キウェテル・イジョフォー の映画デビュー作はアミスタッドです。アメリカンギャングスター、最近だとオールドガードなんかにも出演しています。

マルコムX / Malcolm X(1992)

作品名 :  マルコムX / Malcolm X

監督 : スパイク・リー

主演 : デンゼル・ワシントン

概要 : 

アフリカ系アメリカ人作家のアレックス・ヘイリー(ルーツの著者)とマルコムXの共著である『マルコムX自伝』をもとに作成された映画。なお、ヘイリーはこの映画の作製にも携わったが完成前に亡くなった。

あらすじ : 

1950年代~1960年代のアメリカで差別撤廃と法の下の平等、市民としての権利と自由を求めた公民権運動期に、特に都市部のアフリカ系アメリカ人に絶大な人気を博したイスラム教牧師であり、人権活動家であるマルコムX。過激で急進的なイメージで知られる。

都市部の普通の少年であった彼が、逮捕され、刑務所で信仰と出会い、改心し黒人解放運動活動家として歴史の表舞台に姿を現す。動家として頭角を現し、教団の中で大きな力を得るが、、、

要チェックポイント : 

主演のデンゼル・ワシントンの名演技。マルコムXという実在し、誰もが知っている人物を違和感を感じさせることなく演じ切っています。

少年期にニューヨークのハーレムで賭博、麻薬、強盗などを行い20歳で投獄され、信仰に出合い活動家になったマルコムは急進的で雄弁なスピーチで貧困と差別で自信を失っていた庶民に勇気を与えました。

同時期の公民権運動の活動家、キング牧師とは全く違う背景と方法、発言で弱腰だと非難もしていたマルコムですが、最晩年の方向性は同じで、同じ山を目指していたと思います。

更生の大きな転機となったイスラム教、信仰、師との出会いですが、マルコムのカリスマ性と人気は、本人の意思とは無関係に嫉妬や確執を生んでしまいます。

最晩年、教団を離脱してのメッカ巡礼、アフリカ中東訪問を経てより大きな視野での悟りを得た彼は次のステップへ進むはずでした。

色々な意味で考えさせられる映画で、同じように感銘を受ける作品は、なかなかないと思います。

長い映画でVHSテープの頃は確か2本組でしたが、時間を忘れる程、没頭してしまいます。

監督のスパイクリーは作品内でも出演しています。

また、原作著者のアレックス・ヘイリーの別の書籍『ルーツ』は黒人奴隷問題を扱い世界的にも大きなs社会現象を起こしました。※自分のルーツを探る等の意味の根源、祖先の意味のルーツはこの作品からきています

最近ですと、ケンドリック・ラマーのキングクンタという曲は、ルーツの中で主人公であるクンタキンテを自分に見立てて歌っています。


いかがでしたか?

少しでも、次に見る作品選びの参考になれば幸いです。

背景を知る、歴史を知ることで、ブラックカルチャーはより深く理解できる!

ではでは、ピース!

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